2017年7月31日月曜日

「確証バイアス」って知っていますか?というお話など:経営管理&財務情報の仕入帳(17/7/31)

「確証バイアス」について簡単に説明されている記事です。

この方は投資家の方なので株式のトレードを例にして説明していますが、投資家だけでなく、経営者や事業者であっても同様の行為を往々にしてやってしまうものではないかと感じている次第であります。

(例えば財務だと、出てきた数値を自分に都合よく解釈したり、そもそも数値を出す過程で自分に都合よくいじったり…などといったことが挙げられますね。)

意思決定(また、そのための情報収集や分析)の際には、自分自身が確証バイアスにかかっていないかどうか、その都度チェックしていきたいものです。

【大含み損の心理。 by 休むも相場。】
http://araizumic.blog.jp/archives/2747973.html


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いくら技術や実績があったとしても、その技術が売れなければ売上や利益はあがらない訳で、そういう意味では「顧客がいるかどうか(または、顧客がつきそうか)」という点が重要であるという筆者の意見に賛同するところではあります。

ただ、それは第一段階(事業開始当初)のお話で、結局は何らかの技術を持ちそれに伴った実績を蓄積していかなければ、「一旦得た顧客が離れていく」ことになってしまいます。

ですので、決して「営業提案がひたすら上手ければそれだけで食べていける」という誤解のなきよう願う次第です。

ここからは余談ですが、
ちなみに、独立してうまくいかないタイプは、自分のやりたいことが強すぎる人、自分のスキルについて過剰に自信を持っている人である。
という点も、僕の拙い経験上ではその通りになっている方が多いように存じます。

小規模事業者としては、「自分のやりたいこと」や「自分の中で自信のある技術」を上手く「市場での需要」と擦り合わせていきたいところであります。

【「スキル」「実績」がなくても独立できる人とは?  by ITmedia ビジネスオンライン】
http://www.itmedia.co.jp/business/articles/1707/21/news017.html


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米国ITベンチャーの「やりがい搾取(※)」について、その実態を見てきた筆者が意見を述べている記事となっております。

※自社の社員(特に、若い社員)の仕事に対するやりがいを、耳障りの良い言葉を用いて上手く高めはするものの、賃金や労働環境などといった基本的な労働条件は最低レベルしか提供せず、そういった社員をただひたすらに疲弊させていくことを指しています。

この「やりがい搾取」ですが、決して米国ITベンチャーだけに起こっているものではなく、日本でも(意識的か無意識的かの別を問わず。また、大企業か中小企業の別も問わず。)多く見られるように感じます。

僕としては、「夢」だとか「やりがい」というのは各個人の胸の内からふつふつと湧いてくるものであって、他人(経営者や管理者など)から言われて想起するものではないように思うんですよね。

そして、そういったものが想起されるのは「十分な生活」ができているからこそであって、社員の基本的な労働条件も満たすことができていないにも関わらず「夢」や「やりがい」に焦点を当てるというのは、詭弁と言っても過言ではないように感じてしまう次第なのであります。

『「夢」や「やりがい」を持て』と社員に説教する前に、基本的な労働条件を十分に満たせているか?』、経営者・事業者としては常に留意していたいところです。

【米国ITベンチャー「やりがい搾取」の実態 - 若者を雇う理由は「安いから」 by PRESIDENT Online】
http://president.jp/articles/-/22607


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経営者や事業者が引退についてのアレコレを考え始める際には、まずはじめに、既に「子が跡を継ぐのが自然な流れ」という時代ではなくなっており、「子には子の、やりたいことや人生(設計)があるのだ」ということを理解する必要があると考えております。

その上で「じゃあ、どうするのか?」というのが"事業承継"のスタートではないかと感じる次第なのであります。

【年間7万社が後継者不在により廃業。日本の町工場も例外ではない by HARBOR BUSINESS Online】

2017年7月24日月曜日

税務署の方向だけを向いて経理や会計をしていても全く意味がないですよ、というお話など:経営管理&財務情報の仕入帳(17/7/24)

全編を通して「おっしゃる通りで」という一言に尽きる記事となっておりますが、一言付け加えるならば、
税金を払える会社が生き残るという最大の理由は「融資」。これがカギを握っています。
の部分で、ここ数年は資金調達の方法が多様化しており、「少人数私募債」や「クラウドファンディング」などといったものも出てきておりますが、方法が変われど「他者から資本を受け入れる」には利益が出ている(または、これから利益が出る)ことが条件としてとても重要であることに変わりない、ということです。

「税務署」だけを向き、決算書(確定申告書)を「ちょうど良い数字」にすることに多大な時間と労力をかけている方々には、ぜひとも「何のために事業をしているのか?(事業を行うことで本当に得たいモノは何なのか?)」を今一度見つめ直していただければと願う次第であります。

【税金を払える会社が「生き残る」最大の理由 by ZUU online】
https://zuuonline.com/archives/158385


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こちらも全編を通して「おっしゃる通りで」という一言に尽きる記事です。「エンジニア(技術者/職人)」と「経営」を繋げる記事となっている点、上のお話よりもこちらの方がイメージしやすいという方が多いかもしれません。

  • 労働集約型の事業から脱却していくこと
  • ストック売上を高めていくこと
  • 内部留保を積み立てながら、適切な割合を投資に回すこと
という、僕が普段から口を酸っぱくして言っていることがふんだんに詳しく説明されておりますので、小規模事業者の皆様にぜひご一読いただければと存じる次第なのであります。

【エンジニアと経営のクロスオーバー│第2回 ビジネスモデルと原価と経費 by gihyo.jp】
http://gihyo.jp/lifestyle/serial/01/engineer-x-manage/0002


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本ブログでも再三取り上げている「ECの市場拡大を原因とする深刻な配送業者の人出不足問題」ですが、各社様々なアプローチで解決を図ろうとしていますね。

ちなみに、その中にある「隙間時間がある個人を上手く利用する」という方策ですが、こちらは物流に限らず様々な業界で1つの流れとなっているように感じる今日このごろであります。

当初はどうしても「個人に任せる不安感」が拭えないでしょうし、そこをどう克服するのかアイデアの見せ所だと思いますが、そのあたりの障害が取り除かれれば、諸々の最適解の1つとなっていくような感覚を持っているところです。

【配送問題をシェアリングエコノミーで解決へ。消費者がEC荷物を配送代行するアプリ by ネットショップ担当者フォーラム】
https://netshop.impress.co.jp/node/4522

【アマゾンが独自配送網の構築に乗り出す、予想以上に早い展開 by THE PAGE】
https://thepage.jp/detail/20170630-00000009-wordleaf


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高校の世界史で「1602年にオランダ東インド会社が誕生した」事実のみを教えられたという方が多そうです(10年前はそうだったのですが、最近はそうでもないのですかね?)が、少しでも掘り下げてみるだけで、会計(簿記)の利用拡大に対して大いなる影響を与えたことが分かります。

普段作業実務をこなしたり、経営のための財務分析をしている分には実感しづらい、「会計(簿記)の意義ってなんなんだろう?」という疑問に答えてくれる歴史のお話ではないかと感じるところです。

【世界初の株式会社「東インド会社」はなぜ誕生したのか? by MONEY PLUS】
https://moneyforward.com/media/life/36286/


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財務面においても、大企業や上場企業の事例をそのまま中小企業や小規模事業者が真似たところで上手はいかないという点、同じことがいえると考えます。

例えば、資本力が大きくない事業体がソフトバンク株式会社のように常に莫大な投資をし続けるというのは、極めて難しいお話ですよね。

中小企業や小規模事業者にはそれに適した財務運営(の在り方)がある訳で、小規模事業者の皆様が「財務」について勉強される際には、ぜひそのあたりを意識して「勉強材料」を手に入れていただければと存じるところです。

【企業経営者は「大社長のオーラ」を知れ 存在に触れるだけでも勉強 by ZUU online】
https://zuuonline.com/archives/158386

2017年7月17日月曜日

アイデア段階から法務の専門家を絡ませておく方が良いですよ、というお話など:経営管理&財務情報の仕入帳(17/7/17)

某サービスの開始後、インターネット上で大きな話題となった(というか、率直に言って炎上した…)マイクロレンディングサービスですが、下記記事で貸金業法関連の具体的な法的考察が行われております。

ITと金融は掛け合わせの相性が良い(また、それでいてIT化が遅れている面がある)こともあり、ITベンチャー起業者が目を付けやすい分野となっていますね。

ただ、このあたりは高い法的リテラシー(リーガルリテラシー)が求められる分野でもあります。また、法令に触れた時の罰則が大きく、一般消費者からの厳しい目も一際です。

そのため、アイデア段階から法務の専門家を絡ませ、的確な法的論理を構築しておく方が良いものと感じている次第です。

【マイクロレンディングサービスと貸金関連法規2~返還約束と貸金業規制法上の「貸金業」について by It法日誌】
http://yoshii-law.net/マイクロレンディングサービスと貸金関連法規2/


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ここで取り上げられているのは子役タレントについての事例ですが、IT業界をはじめ他の業界でも、「実質的に労働者」であるにも関わらず「個人事業主」として契約し形式上は雇用関係を結んでいない事案をちょくちょく見かけるところです。
(1)そのタレントの芸能活動が他人によって代替できないこと
(2)報酬は、稼働時間に応じて定められるものではないこと
(3)スケジュールの関係で時間が拘束されることがあっても、プロダクション等との関係では時間的に拘束されることはないこと
(4)契約形態が「雇用契約」ではないこと
この4点は1つの目安になります(「タレント」「芸能活動」「プロダクション」の箇所は、適宜ご自身の業界に合わせて読み替えてください。)ので、今一度ご確認いただければと存じる次第であります。

【藤井四段の深夜対局「個人事業主」でOK、「子役タレント」も同じことができないの? by 弁護士ドットコムニュース】
https://www.bengo4.com/c_5/n_6303/


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都度都度の細かい交通費や会議費や消耗品費など、移動時間や待ち時間に入力できる(また、そうすることによって後からまとめて行う煩雑さを回避できる)ものは結構多いですし、これは痒いところに手が届くものではないかと感じているところです。

【クラウド会計「弥生会計 オンライン」にスマホアプリ--すき間時間に入力可能 by CNET Japan】
https://japan.cnet.com/article/35103870/

また、ここ数年、某クラウド会計ソフトが「Macでも利用できる」ことを売りとしてきましたが、そのあたりについても弥生会計が的確に手を打ってきておりますね。

そういう訳で、そろそろそれほど「長所」としてアピールできるところではなくなってきたのではないかなぁ…といった印象を受けたりしているところです。

【弥生会計、Macでも利用できる口座連携機能のクラウド版を追加 by INTERNET Watch】
http://internet.watch.impress.co.jp/docs/news/1070244.html

2017年7月11日火曜日

最低限の経営知識は事業を行うならば「基本」となるものですよね、というお話など:経営管理&財務情報の仕入帳(17/7/11)

皆様お疲れ様です。例年同様、夏バテにもがき苦しむにったです。

ひと汗かききって身体が暑さに慣れてくれば大丈夫なのですが、歳を取れば取るほどその慣れるまでの時間が長くなっているような気がしますね。

という訳で、しばらくは上手く凌ぎながら諸々作業を進めてまいろうと思っております。


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では、何を勉強すればいいのか。私が必ず必要だと思うのは、リーガル、英語、会計(アカウンティング)の3つです。この3つだけは外せません。これらの基本的なことがわからなければ、これからのビジネスにおいて経営者は生き残ってはいけません。
大企業だけでなく、小規模事業者や中小企業の経営者にも同じことがいえると感じているところです。

【カルビー会長が説く今すぐ学ぶべき3分野-偉くなりたいなら本を読みなさい by PRESIDENT Online】
http://president.jp/articles/-/22182


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被雇用者の話としては概ね「せやね」の一言ですね。ただし、小規模事業者として自ら事業を営んでいるエンジニアには同じことは言えず、「関心」レベルでは足りないものと考えます(まぁ、当然ですよね。)。

そういう訳で、我々小規模事業者にとっては、「人を雇う時に参考にしたいお話」といったところになりそうです。

【エンジニアは数字を意識するべきか by @IT】
http://el.jibun.atmarkit.co.jp/101sini/2017/06/post_47.html


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IT系ではここ数年で一般に定着してきているサブスクリプション型(※)のサービスですが、他の業種では(特に、対個人に対するものとしては)まだまだ少ないというのが現状ですね。

そういった中で、飲食店(カフェ)という業態でこのサブスクリプション型にチャレンジする店舗が出てきたとのこと。

小規模事業者(IT・非ITの別に限らず)としても、最終的にサブスクリプション型のサービスを持つ(=「予測可能な売上」を持つ)ことは大変重要なことですから、今回の例に限らず様々にチャレンジしていただければと存じるところです。

※サブスクリプション(型)=利用期間に対して支払う形の料金体系。

【月額制飲み放題システム導入に挑戦!ハンデルスカフェが横浜にオープン by ニュースウォーカー】
https://news.walkerplus.com/article/113391/

2017年7月2日日曜日

自分が今いる段階に合わせた動きを行うことが大事ですね、というお話など:経営管理&財務情報の仕入帳(17/7/2)

皆様お疲れ様です。珍しくこの時期に体調不良モードになっているにったです。

25歳を過ぎてから「24歳までは仕事してても勝手に快復してたのに、さすがにそれは難しくなってきたかぁ…」などと思っていたのですが、いよいよ30歳を過ぎて「安静にしてるのになかなか治らん…」となっております…突然ガクッとくるものなのですね。

気持ちはまだまだ大学卒業後数年といった感覚なのですが、いよいよ「体に優しく」を求められるようになってきている事実を実感しているところです…。


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「1人」で生み出せる金銭的価値としては、生産性(業務効率)を極限まで高めた上で業務時間を極限まで長くした場合でも、「年収2000万円」が限界であると言われております。

ですから、
つまり、フリーで年収を上げるには「まずは効率化を図り、仕事のスピードを上げよ」→「他人に頼り、仕事量を増やせ」の2段階で最初の数年間は劇的に年収を上げることができるようになります。
というのはまさしくその通りだと考える訳です。

まずは労働集約型事業で財務基盤を確保し、その後知識集約型や資本集約型の事業へと進化させていく―ということが小規模事業の基本的な流れです。

そういったあたり、「フリーランスというのは個人事業者であり、それ以上でもそれ以下でもない」ということを改めて認識していただればと願ってやまないところであります。

【フリーランスで年収が60万→400万→800万に上がった経緯 by マネーポスト】
https://www.moneypost.jp/160185


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ネット通販(ひいては、インターネット利用者)との兼ね合いもありたまたま脚光を浴びた(?)のがヤマト運輸であっただけで、労働集約型事業者における労働環境の改善に関しては多くの業種で同様の課題があるものと認識しております。

ちなみに、小規模事業者では「低賃金」「長い労働時間」あるいは「残業等に関する違法行為の慢性化」あたりで課題を抱えていることが多いでしょうか。

今後、人材獲得競争はますます激化することが容易に想像されます。このあたりの課題解決のために残された時間はそれほど多くはないものと感じております。

【ヤマトの27年ぶり宅配便値上げ-浮き彫りになる構造問題と課題 by Bloomberg】
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2017-06-12/OREPVX6S972801